第八回放送分毎日の牛乳で高血圧予防・改善
第八回放送分毎日の牛乳で高血圧予防・改善

日本人にもっとも多い生活習慣病が「高血圧」

日本の高血圧有病者数は約4,300万人で、
50代以上男性と60代女性の有病率は60%を超えると推計されています。

▼出典:「高血圧治療ガイドライン2014」(日本高血圧学会)〔7、8ページ〕

高血圧の診断基準は「診察室血圧」では、『140/90mmHg以上』

 高血圧の基準値は、医療機関や健診では緊張して数値が上がりやすいことから、医療機関などで測る「診察室血圧」と、家庭で測る「家庭血圧」で異なります。この両方に差がある場合は、家庭血圧による診断が優先されます。
「家庭血圧」は、朝(起床後1時間以内)と晩(就寝前)の1日2回測定してください。
「診察室血圧」が正常な人でも、早朝や夜間に血圧が高い「隠れ高血圧」が見つかる場合もありますので注意してください。

生活習慣病6つの改善項目

  • 1. 減塩/1日6g未満
  • 2. 野菜・果物の積極的摂取、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える、魚(魚油)の積極的摂取
  • 3. 減量/BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}を25未満に
  • 4. 運動/有酸素運動を中心に定期的に行う(毎日30分以上を目標に)※心血管病のない高血圧患者が対象
  • 5. 節酒/エタノールで男性1日20〜30ml以下、女性1日10〜20ml以下※エタノール20mlは、ビールで中瓶1本程度
  • 6. 禁煙/受動喫煙の防止も含む

牛乳に豊富に含まれている栄養成分に降圧作用が!

 牛乳に豊富に含まれているカルシウムやカリウムには、体内の余分な塩分を排せつして血圧を調整する働きがあります。また、牛乳の主要なたんぱく質や、ホエ-たんぱく質の消化過程で生成されるペプチドには、降圧作用を有するものがあると報告されています。 更に最近の大規模調査では、「牛乳・乳製品の摂取量が多いほど、男女とも収縮期血圧が低い」との結果が導き出されており、血圧上昇を抑える牛乳・乳製品の機能性が実証されているのです。

減塩対策には「乳和食」を!

 日頃の食生活の減塩対策には、あらゆる和食に牛乳・乳製品を取り入れる「乳和食」がオススメです。牛乳を料理に加えるとコクや旨みが増すので、食塩を大幅に減らしても薄味にならず、手軽でおいしく減塩できます。