第二回放送分「毎日飲んでいるシニアも意外と知らない!?牛乳の健康づくりパワー」
第二回放送分「毎日飲んでいるシニアも意外と知らない!?牛乳の健康づくりパワー」

ミルクで改善!シニアの健康食生活「全道食生活診断」プロジェクトの概要紹介

◇調査実施期間/2013年10〜12月
◇調査対象・サンプル数/道内60歳以上のシニア、計2,002人
◇調査地域/道央圏(札幌市・三笠市)、道南圏(函館市、伊達市)、道北圏(旭川市、稚内市、浜頓別町)、
十勝圏(士幌町、清水町)、根釧圏(根室市、中標津町)、オホーツク圏(斜里町、留辺蘂町)
◇調査項目/①食生活への気配り度/気配りの方法 
②牛乳の飲用頻度
③牛乳飲用への期待
④牛乳の効果効用認知度 
⑤自身の体で気になる事柄 など

食生活に気配り。シニア世代の半数以上が牛乳をほぼ毎日飲んでいる

調査項目①②の結果から。

  • ◇食生活に気配りしているシニアは86.9%
  • ◇気配りの方法として多いのは、上位から「三食を規則正しくとる」「野菜や果物を食べる」「牛乳を飲む」「塩分を控える」「水分をとる」
  • ◇牛乳をほぼ毎日飲んでいる人は、56.7%

牛乳の効用のうち、「骨を丈夫にする」は、多くのシニアに浸透

調査項目③④の結果から。

  • ◇牛乳飲用への期待で、トップは「骨を丈夫にする」の77.6%
  • ◇牛乳の効果効用認知で、「骨の状態(骨粗しょう症など)を良くする効果がある」「カルシウムや良質な動物性たんぱく質を同時に摂取でき、手軽に栄養バランスを調整するのに役立つ」は、いずれも8割弱のシニアが知っていると回答
  • ◇骨粗しょう症の解説〜加齢とともに骨密度が減少し、骨がスポンジのようにもろくなる病気。閉経後の女性に多く、「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン」によると、患者数は全国で1,280万人(男性300万人・女性980万人)と推計されています。くしゃみや尻もちなどのささいな衝撃で背骨が潰れたり(圧迫骨折)、転倒から太ももの付け根を骨折して介護が必要になる人も多いです。予防にはカルシウムの摂取、日光浴、適度な運動習慣が大切で、今回の調査から、多くのシニアが牛乳でのカルシウム摂取を心掛けていることがうかがえます。

シニアにあまり知られていない、牛乳の健康づくり機能

調査項目③⑤の結果比較から。

  • ◇「全道食生活診断」プロジェクトを監修した天使大学看護栄養学部栄養学科・山部秀子教授のコメントから。「牛乳は、骨を丈夫にする以外にも、睡眠の質を良くする、血圧を下げる、メタボの予防につながるなどの機能性(三次機能)を持つことが、最近の研究調査で報告されている」
  • ◇ところが、今回の調査結果から、これらの機能性を期待して牛乳を飲んでいるシニアは意外に少ないことが明らかになりました。自身の体で気になる事柄で「高血圧」は3位、「睡眠」は6位、「太り過ぎ」は8位なのに対し、牛乳飲用への期待で「高血圧を改善する」は8位、「よく眠れるようになる」は6位、「肥満(メタボ)を予防・改善する」は11位と2つが順位を下げ、回答率はいずれも半数以下に減っています。
  • ◇牛乳をほぼ毎日飲んでいるシニアにも、あまり知られていない牛乳の健康づくり機能について、今後の番組で医師の話も交えて紹介します。

シニアへ牛乳の取り入れ方提案

  • ◇牛乳は「高カロリーで太る」「コレステロール値が高くなる」などのイメージを持たれがちですが、1日コップ1~2杯程度で影響はありません。むしろ牛乳は、少ないエネルギー量でたくさんの栄養素が摂取できる効率の良い準完全栄養食品です。
  • ◇食生活への取り入れ方として、そのまま飲むのが苦手な人は、カフェオレ、ココアミルク、抹茶ミルクなど好みの味にアレンジして飲むこともおすすめです。