チーズ工房ＮＥＥＤＳ

歴史ある牧場の生乳で
多彩なチーズを作り続ける

　100年以上の歴史をもつ新田牧場の新鮮な生乳を主原料に10種類以上のバラエティに富んだチーズを製造し、映画『糸』の舞台にもなったチーズ工房。「いつものテーブルにチーズを」をコンセプトに、毎日食べても飽きない、老若男女が楽しめるクセのないチーズ作りを心がけている。
　チーズコンテストの受賞作も数多く、中でも「大地のほっぺ」は工房を代表する一品。酵母の力を借りて約10日間熟成させるチーズで、柔らかいお餅をイメージしたモチモチの食感と、ミルクの濃厚な香りにファンが多く、常務の磯部公児さんも「そのままでももちろんトロトロに溶かして食べるのもおいしい」と勧める。工房を囲む槲(かしわ)の木から名前をとった「槲」は、4カ月以上熟成させたハードチーズで、こちらはナッツのような香りと深いコクが魅力だ。今も開発に余念がなく、2021年10月には新たにフレッシュチーズの「大地の耀（かがやき）」を販売開始した。