他の工房とは違うビジョンで
個性が光るチーズを目指す
長坂牧場チーズ工房
標茶町にある長坂牧場のチーズ工房では、長期熟成のハードチーズやウォッシュタイプのチーズを主に製造している。定番のモッツァレラやゴーダではなくハードタイプに特化しているのは、他の工房との差別化を図るためだという。チーズは通年で製造しているが、長期熟成させるチーズは乳成分が安定する放牧期間しか作らない。チーズの水分含量は製造過程で調整できるが、脂肪分や味の違いはその日の生乳の出来に左右される。ヨーロッパの伝統的な製法を用いて、可能な限り同じ硬さのチーズを作り続けるのが工房のこだわりだ。
近年ではウォッシュタイプに重きを置いており、塩水を使う一般的なタイプの「このみ」や、イタリア産ワインで磨いたセミハードチーズ「わいん」のほか、釧路の地酒「福司」を使った新たなウォッシュチーズの商品化にも成功している。チーズ工房としてのビジョンを描きつつ、長坂牧場らしい個性をどう出していくか、あくなき挑戦はこれからも続く。
【主な商品】
- ● このみ（ウォッシュタイプ）
- ● わいん（セミハードタイプ）
- ● みのり（ハードタイプ）
- ● こしょう（ハードタイプ）