母牛の愛情まで伝わるような
ミルク感たっぷりの素朴な味わい
白糠酪恵舎
酪農が盛んな白糠町に、それまでなかった乳製品の文化を根付かせたい。白糠酪恵舎はそんな思いから生まれたチーズ工房である。2001年の創業時、毎日の食卓にチーズが当たり前にあるイタリアの食卓を将来像に描き、食材としてのチーズに特化したイタリアタイプのチーズ工房にした。当初はイタリアで修業したレシピに忠実に作っていたが、酪恵舎らしいスタイルが確立してからは「アジアのチーズ」をテーマに、アジアの人が食べておいしいと思うチーズを目指している。
酪恵舎のチーズには、ミルクの風味がしっかりと残っている。やさしい風味が口の中ですっと消えていくような、クセのない味が特徴だ。ちょっと物足りないという声を耳にすることもあるというが、このシンプルな味わいを変えるつもりはなく、「そもそもミルクとは、子牛がすこやかに育つためのもの。その本来の目的が失われるような仕上がりにはしたくない」と話す。今後も白糠のミルクがおいしいと素直に思えるチーズ作りが続いていくことだろう。
【主な商品】
- ● モッツァレッラ
- ● トーマ・シラヌカ
- ● ロビオーラ
- ● タンタカ
- ● リコッタ