先人たちのふるさとへの想いを
チーズにこめて
夏と冬の寒暖差が76.5℃の記録をもつ美深町で、2010年に「しまミルク加工所」を開設した島英明さん。この厳寒の地を乳と蜜の流れる豊かなふるさとにしようと入植し、開拓してきた先人たちの想いに触れたのが、チーズ作りへのきっかけとなった。「毎日、夜明け頃に近くの酪農場から工房へミルクを移送しています。ミルクには極力、ダメージを与えたくありませんからね」と原料乳へのこだわりは強い。製造しているのはラクレット、カチョカヴァロ、酵母熟成タイプの「しろかんば」やさけるチーズ「フエルサンゴ」など。「フエルサンゴ」の商品名は、先代が興した島牧場の最初の乳牛の名前をとってつけたもの。酪農場ならではの素材の味が生きた飽きのこないチーズを作りながら、明るい農村を夢見ている。過疎からのV字回復に期待して後継者づくりに奮闘中!
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