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Natural Cheese Column
チーズプロフェッショナルに聞く北海道ナチュラルチーズの力と可能性

ファンと消費の拡大に向けて
北海道のナチュラルチーズをもっと料理に、食卓に。

チーズプロフェッショナル 石川 尚美 さん

 北海道でナチュラルチーズの製造が盛んになって30年以上が経ちました。当初はクリームチーズやカマンベール、ゴーダチーズが主流だったのが、今では工房の環境や職人たちの技術が向上し、青カビや長期熟成タイプなど個性的なチーズを作る工房が増えています。また、北海道の工房は国際的なコンテストにも早くから参加し、素晴らしい結果を残すとともに、日本のチーズのレベルの高さを世界にアピールしてきました。
 チーズ作りの現場は、そうした長い歳月をかけて成長し、発展してきましたが、一方で北海道ナチュラルチーズのファンの裾野は、まだまだ拡大の余地があると感じています。実際、コロナ禍で海外に行けなかったり、輸入チーズが手に入りにくくなったことで、改めて国内のチーズ、それも北海道のナチュラルチーズに触れ、そのおいしさに気づいた人も多いのではないでしょうか。
 チーズはそのまま食べたり、お酒と合わせるイメージが強いかもしれませんが、本来の使用用途はもっと広いはずです。実際、ヨーロッパで古くからチーズと暮らしてきたイタリアはそのまま食べることが少なく、日本でもお馴染みのピザやパスタなど、チーズを食材として多くの料理に活用しています。その割合はイタリア料理の70%ともいわれ、イタリアでは料理があまり得意ではない人は、とりあえずチーズを入れておけば良いと言われるほどです。その存在感は、日本の出汁や調味料のような感覚に近いかもしれません。
 チーズ料理といっても、難しく考えることはありません。食パンやハンバーグにチーズをのせて焼くだけでもいい。肉料理だけでなく、ゴーダなどの熟成チーズは魚との相性が良く、ホイル焼きにプラスするのもおすすめです。また、キャンプなどでのBBQでも、アルミ箔で容器を作り、その中にチーズを入れて溶かしておけば、手軽にフォンデュを楽しめます。さらにチーズは乳脂肪や塩分を含んでいるので、油や塩を使わずに調理できるのも魅力です。
 北海道の種類豊富なナチュラルチーズを、ぜひ皆さんも料理に使ってみてください。そこからまたファンが広がり、消費が増えていくことで、北海道の暮らしに寄り添うナチュラルチーズの新たな未来が広がっていくことを期待しています。

profile

チーズサロン代表。チーズプロフェッショナルをはじめ、ソムリエ、利酒師などの資格を持つ。各種セミナーやイベントを通じて、チーズやお酒の楽しみ方を伝えている。国内外のチーズコンテストの審査員も務める。
http://cheese-salon.com