下國シェフに学ぶ
食べておいしい北海道地チーズ。
テレビでも活躍する下國伸シェフにおすすめの料理や、とっておきレシピを教えてもらいました!
profile
旭川市出身。フレンチの料理人として、東京やフランスの名店で腕を磨き、札幌の「W27」「コートドール」で料理長を務める。現在はフリーの料理人としてテレビでも活躍。2021年には「CHEF-1」初代王者に輝き、「イチモニ」(HTB)の人気料理コーナー「お目覚メシ」も担当する。
北海道地チーズは、その地域の特色や風土を感じさせてくれるのが、一番の魅力だと思います。それぞれに異なる草の香りを感じたり、海沿いにある工房のチーズからは潮風を感じたり。味わいとともに、生乳が育まれた景色が浮かんできます。料理人としては、このチーズにはこんな調理が合うんじゃないかと、料理の仕方がどんどん浮かんでくるのも、北海道地チーズの素晴らしいところだと感じています。
チーズはそのまま食べてもおいしいですし、料理に使ってもおいしい。それも主役だけでなく、塩味やうま味、酸味などのひと味足りないときの脇役としても活躍してくれます。いろんな食材とも相性が良く、特におすすめしたいのが今回のレシピでも提案させてもらった「お米」です。チーズとお米の組み合わせはリゾットが有名ですが、僕は料理長を務めていたレストランで「ブルーチーズおにぎり」を出したことがあるくらい、炊き立てのご飯にブルーチーズを乗せて食べるのが大好き。普段は捨ててしまうようなハードタイプのチーズの外側の固くなっている部分も、昆布出汁を取るように低温で長時間ゆっくりと煮出すとおいしいチーズ出汁を取ることができます。その出汁でご飯を炊いて、仕上げに削ったチーズを乗せた「チーズご飯」もおいしいですよ。
チーズは香りを吸いやすいので、保存の際はラップやアルミでしっかり包み、食品保存袋などに入れておくことをおすすめします。逆に香りが移りやすいことを利用して、カマンベールをハーブと一緒に包んだり、モッツァレラを汁ごと野菜の端材やレモンの皮と容器に入れたり、風味を付けて楽しむこともできます。ぜひ皆さんもさまざまな食材と組み合わせて、いろんな調理を試してみてください。
※ライスクリスピーはポン菓子などの米菓でも代用可