北海道チーズは
なまらうまい!

森崎博之
タレント

北海道東川町出身。1996年、北海学園大学演劇研究会出身の大泉・安田・戸次・音尾と共に演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。リーダーを務め、多くの作品の脚本・演出を手がける。個人としては、北海道の食をあらゆる角度から取り上げ、食のあり方を見直す番組「森崎博之のあぐり王国北海道(現 あぐり王国北海道NEXT)」を2008年よりスタート。ごはんソムリエの資格を取得し、食育の大切さ、北海道農業の素晴らしさを講演会などでも発信している。

森崎さんは普段からチーズをよく食べたりしますか?

チーズは単品でおつまみになってくれるし、肉や野菜のトッピングとしても最高に輝きます。我が家の食卓には欠かせない存在で、いつも冷蔵庫に数種類のチーズが入っていますし、その全てが北海道の生乳で作られたナチュラルチーズです。

そうなんですね!
具体的にはどのように食べられているのでしょうか?

モッツァレラチーズはトマト、クリームチーズは味噌と合わせて食べています。牛乳の「お出汁」がうま味となって素材を引き立ててくれるんですよね。ハード系はそのまま食べることが多いです。熟成したハード系のチーズが、好みのワインと相性良くて大好きです。

今では全国区の人気を誇る北海道地チーズですが、森崎さんが「北海道地チーズ」と最初に出会ったのはいつですか?

20代の頃、テレビの取材で新得町の「共働学舎」へ行ったのが最初ですね。大きなチーズメルターでラクレットを半玉溶かし、パンにつけて食べさせてもらったのですが、衝撃を受けました。「ハイジだ!ハイジで見たやつだ!なまらうまい!うますぎるー!」と大いに盛り上がりました(笑)。

北海道地チーズは全国、さらには世界的にも評価が高まっています。森崎さんは、その理由をどのように感じていますか?

やはり酪農王国・北海道の乳牛のチカラだと思います。愛情かけてのびのび育てられた牛さんの命の育みを私たちはいただいています。その生乳の新鮮さと安全安心、そしておいしさがまずあって、そんな北海道の大地と牛の姿を見て、全国からチーズ作りを始めようと志を高く持った若者が集まってくる。そして、そのチーズを食べて、北海道を想う人が増えていく。そうした“黄金のルーティーン”が完成しているように思います。

北海道地チーズは今後に向けて、どんなポテンシャルを秘めていると思いますか?

先人たちが切り拓いたものを、磨き上げて次の世代に渡していく。素晴らしいバトンの受け渡しができるものの一つであると思います。目覚ましい進化でトップに立った北海道地チーズ、そのブランドをみんなで大切に育てていけば、さらに世界に誇れるものになると確信しています。

森崎さん自身はこれまで取材をされて、どの工房が特に印象深かったですか?

どの工房のチーズも素晴らしいので、いくつかをピックアップするのは大変困難なのですが…。つい先日伺った、あるチーズ工房ではホルスタインだけではなく、ブラウンスイスやジャージー、モンベリアードの4種の生乳を混合してチーズを生産していました。夏と冬ではミルクの味が違うとよく聞くのですが、ミルクを飲み比べることはできません。そこでは夏と冬にそれぞれ搾乳した生乳でチーズをつくっていまして、食べ比べできたのがうれしかったですね。

最後に「北海道地チーズ」をPRお願いします!

北海道に暮らす全ての人が“北海道のファン”になってくれることこそ、私の使命です。北海道あるあるですが、北海道の人こそ北海道の良さに気付いていないことが多くあります。それはチーズにも言えるかと思います。私たちと同じ大地に立つ牛さんに感謝し、酪農家の皆さん、チーズ製造の皆さんに感謝を込めていただくことでチーズはもっとおいしくなります。ですから、ぜひ北海道民全員に北海道のチーズのファンになってもらいたいと願っています。そして、北海道外の方々には、ラーメンやスープカレーもおいしい北海道ですが、やはり最大の自慢は第一次産業と声を大きくして伝えたいです。野菜も海鮮もうまい北海道だからこそ、チーズなどの加工品もなまらうまい!北海道には、美食家たちもうなるチーズがたくさんあります。北海道の広大な大地で、酪農家が愛情込めて育てた牛から搾った生乳が、工房の丁寧な技術によって加工され、熟成して磨いておいしく完成させた北海道地チーズをぜひご賞味ください!

私が見てきた北海道のチーズ職人、
さらに森崎リーダーをご紹介します♪

 取材でお会いしたチーズ職人の方々に共通して言えるのは、現状に満足していないこと。すでに高く評価されているにもかかわらず、皆さん、口をそろえて「もっとおいしいチーズがつくれる」とうれしそうにお話しくださいます。終わりなき挑戦を楽しんでいる姿を見て、こちらも「北海道のチーズはまだまだおいしくなるんだ!」といつもワクワクしちゃいます。
 森崎リーダーといえば、何かを食べた時に「うまいっ!」と大声で叫ぶのが印象的ですが、チーズを食べたときは、うれしそうに目をつぶり、うなることが多いです。チーズを食べながら、牛や牧草地のお話をするので、おそらくチーズができるまでの歩みに思いを馳せ、チーズのうま味をゆっくり堪能しているんだと思います。その時間はとても幸せそうです。ただ、食べ終わるといつも以上に饒舌になるので、その後に食べる私のコメントが残っていないこともしばしば…。少し困っています(笑)。あと、2019年に東京・表参道で開催された「北海道地チーズ博」を取材させていただいたのですが、森崎リーダーは参加している工房の大半に訪れたことがあって、取材というより“挨拶回り”になっていました。しかも、それぞれの工房の商品にも詳しいから、私が気になった商品のほとんどを森崎リーダーが解説してくれて…。リーダー、工房の方々のお仕事を奪わないでくださ〜い!(笑)

森結有花
HBCアナウンサー

北海道帯広市出身。大学を卒業後、2017年に北海道放送(HBC)に入社。森崎博之と共に「あぐり王国北海道NEXT」に出演しているほか、「SitakkeTV」(毎週土曜 18:55~)のナレーションを務める。また、HBCラジオ「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」(月〜金9:00〜12:00)の月曜・火曜のパーソナリティを担当。趣味は寝ること、餃子づくり、ドラマ鑑賞。好きなものはお肉、お米、お酒(いずれも北海道産だとなお好き)。

北海道農業の応援団長ともいうべき森崎博之リーダーとHBCの森結有花アナウンサーを中心に北海道各地の農畜産業の最前線を体当たりで追いかけるごちそうドキュメンタリー。