私たち人間にも無理なく、
そして、牛にも負担のかからない飼育法があると思います。
愛知県出身の久保悦子さんは、帯広の大学を卒業後、夫の善久さんと広尾町で酪農を始めました。善久さんの酪農スタイルは牛任せ。搾乳の時以外は牛を自由にさせています。家事をしながらでも牛の様子が見えるよう、自宅は放牧地が見渡せる場所に建っています。現在の搾乳牛は40頭、夫婦ふたりが無理をせずに飼育できる頭数として、いつの間にかこの頭数に落ち着きました。今から10年ほど前、家族が食卓で食べるために作っていた自家製チーズが、近所の人たちや本州の知人におすそ分けするたびに評判となり、ついに1997年、チーズ工房をオープンさせました。久保さんは2種類のセミハードタイプのチーズを作っています。味の変化があるのが作っていて楽しいから、と熟成チーズにこだわります。十勝の大自然の中で熟成したチーズは、季節ごとに変化する深い味わいが特徴です。
牛を飼うことも、チーズを作ることも生活のリズムの中、
あくまで自然な流れに沿ったスタイルです。
40頭は、一頭一頭のちょっとした動きの変化にも気づきやすい頭数だそうです。学校で言えばちょうど1クラス、私は毎日牛の学校の先生になった気分で過ごしています。と悦子さんは現在の生活スタイルを楽しんでします。
▼工房データ
ゼンキュウファーム
広尾郡広尾町字トヨイベツ47
TEL&FAX.01558-5-2158
