西村さんは、気候風土がチーズづくりを学んだフランスの
ノルマンディー地方に似ている
共和町の小高い丘の上に自宅と工房を建てました。
1975年、個人としては国内初のナチュラルチーズ工房を誕生させた西村公祐さん。誰もが認める北海道のナチュラルチーズ工房の草分け的存在です。フランスで乳製品発酵技術を学び、フランス国立農学院での研究を経て帰国。父の郷里でもあった北海道へ渡りチーズづくりを始めました。最初に手がけた白カビタイプのチーズ「カレ」は、フランスとスイスの国境の地の名産チーズを日本人向けに馴染みやすいようアレンジしたものです。ナチュラルチーズを食べたことのある人がごく限られる時代、白カビの説明、チーズの食べ方などにも丁寧に対応しました。その甲斐もあって、本格的な味わいのチーズの評判が広がり、食通として名高い作家の開高健さんから美味しさに感動して激励の手紙が送られてきました。このことがひとつのきっかけとなり、「カレ」の人気に一気に火がつきました。現在は、黒松内の牧場から届けられる生乳をもとに、4種類のチーズをつくっています。
北海道のナチュラルチーズの歴史はこれから、
と西村さんは言います。
長年、変わらぬ味を守り続けてきた西村さん。妥協しない完成度の高いものを作り上げる熱意は、今でも変わりません。チーズづくりを継いだ息子の公太さんと一緒に、これからも本物の味を求める人へ応えられるチーズづくりは続きます。
▼工房データ
株式会社クレイル
岩内郡共和町老古美320-3
TEL.0135-62-7457
FAX.0135-62-8585
http://www.creyl.com/
